トレーナー業雑感

JBCF群馬が近づいてきたところでひとつ。
練習に口出しさせてもらっている大津さんの調子も、予定通りに上がってきているようなので安心して書くことが出来る。

もちろん、まだ2日調整が残っているから慎重に詰めないといけないけれど、もう失敗することはないと核心出来るレベルまではたどり着いた。
大事なのはその後のレース2日だけど、そこに対しては僕は何も出来ないので祈るのみ。
もちろん、レースで勝った人、入賞した人が勝者だけど、必ずしも一番強かった人が勝てるわけではないということはご存知の通り。
競技スポーツで勝利を目指すのに大事なのは、常に勝負にからむことの出来る強さであり続けること。
パッと出で1位になってそれっきりより、常に3位でい続けること、トップが見える位置にい続けることの方が大事で、それが出来れば必ず勝てる日はやってくる。
このレベルまで持ってこれているのは確信しているので、群馬?石川?南魚沼?どこかで必ず結果は出る。

本当に言われたメニューをこなして強くなれるか分からない、しかも自転車のトレーナー実績なんて何もないのに、信じて付いてきてくれた大津さんには感謝。
僕にしてみれば、ここで調子が上向いてくるのは予定通りだけど、大津さんにしてみれば予定通りじゃなくて、半信半疑だったに違いない。
こういう時は、自分自身の結果、過去の実績がモノを言うけど、それも無いから
これからは、群馬で勝った大津さんのメニューを作ったのは俺だって言わせてもらいましょ。

縛りのゆるい期間や、レストなどもはさみながら3ヶ月くらいやってきたけれど、大筋は僕のイメージした通りにやってこれた。
100%ではないのは、大津さんの意思で変えたもの、時間の制約などで変えざるを得なかったもの、僕から見たらもう少し出来たのにという部分とそれぞれあるが、それも含めて色々な面で勉強になった。
苦労したのは回復のサイクルを掴むこと、これはまだ100%掴みきれたとは言えないけれど、何とか帳尻を合わせることが出来るレベルまでは来てる。まだまだ勉強あるのみ。
僕にしてみれば当然だけれど、人にとっては当然じゃないことが、どの程度かというのも掴むことが出来た。

この期間で分かったのは、みんな練習していることは大きく言ったら間違っていないけど、こんなところが出来ていない。
 -メニュー練を出来るようになること
 -どの時期に何をやらないといけないか理解すること
 -レスト期と強化期の区別をしっかりつけること
逆に言うと、これが出来ずに、同じ練習を繰り替えしているから、成長が見えてこない。

僕が日本にいたら自らやりたかったことは二つ、一つは中級者からレース出来るレベルのフィジカル、メンタルの人を増やしていきたい、二つ目は既にレースに出ている上級者の人たちのレベルを上げる手助けをしたい。

一つ目の動きはモーリーががんばってくれている、これはやっぱり日本にいて、一緒に走らないと難しいから、モーリーに頼らざるを得ない。
二つ目は外からでもやっていけることが核心出来た、そしてまだまだやりたいことはある。
群馬が終わったら練習、練習ではなくて、ゆっくり出来る時間もあるから、大津さんと相談だな。