鎌田が考えるエンデュランス競技のトレーニングについて 第一回

今日、早朝練の最中に大津さんに、ロングって行かないの?と聞かれたので、ロングについて僕の考えを。これだけが正解ではないけれど、少なくともこういった分野を勉強していたので、間違ってはいないはず。少し長文にはなりますが、分かり易く、出来るだけ専門的にならない様に書いてみます。

 

今日の僕の練習ですが、走行距離152km、走行時間5時間20分、獲得標高2,300mです。僕の場合はパワーメーターを使っているので、これに+αで色々なデータがありますが、それで語り始めるとパワーメーターを持っていない人には訳が分からなくなるので、今日はワットは使いません。結論としては、おきなわの140km、210kmを目指すのであれば、これで十分だと思っています。

まず、トレーニング量の定義ですが、距離と勘違いしている人が多いですが、これは完全なる間違いで、正しくは時間です。そして、身体に与える負荷は強度×量です。練習はどれだけ身体に負荷を与えたかなので、強度と量の双方が成り立っていないと意味がないわけです。ここでいう強度っていうのが、自転車の場合はワットや心拍数になります。

だから、トレーニングメニューっていうのは、300wで10分とか、HR160で20分となるわけです。すでに気付いた人もいるかもしれませんが、距離はトレーニング負荷として意味をなしていないので、おきなわ210kmに出るから、練習で210km走らないといけないというのは間違っているわけです。

では、どんな練習をしなければいけないかというと、簡単に言ってしまうと、想定されるレース時間程度+αで、最大限の努力をすればOKです。レースと違って、練習の場合は信号待ちや休憩なども入るので、必ずしもイコールにはなりませんが、これが一番分かり易く効果があります。今日の僕の練習で言うと、5時間という量で、フラフラになるまでという強度の負荷をかけた訳です。

仮に今日の練習でロングといって200km走ろうとした場合、この後1時間半ほど走ることになりますが、5時間の時点で出し切っているので、この後は練習として負荷がかからないので意味がありません。なぜなら強度が成り立っていないから。

では、200km走る為といって150kmまでの強度を落とした場合、200km分の量になりますが、強度が落ちるので、おそらく負荷はほぼ同じになると思います。

といったところが僕が150km、5時間程度しか走らない理由です。

 

じゃあ、200km走る練習に意味がないかというと、直接的に速くなることには意味はないと言えます。但し、減量や、新しい自転車やポジションに慣れたり、ポジションを見つける為に効果があるので、関節的には効果はあります。

また後日気付いたことがあれば追記するかもしれません。聞きたいことがあれば遠慮なくレス下さい。